教会は、私たちが共に神に祈り、み教えを聞く場所です。そのため、みなが一緒に集まれる広い場所となって
います。入ってみると、
真正面に教会の中心となる「祭壇」があります。
式を司る司祭は、この祭壇でみなの
祈りを神にささげます。特に教会の一番大事な祈りである「ミサ」を祭壇でささげます。
祭壇の側に「朗読台」があります。それは、聖書朗読や説教をする
ところです。
また、祭壇に「十字架」が飾られていて、信者はそれに向かって敬意を表します。イエスが皆のために命を捧げ
られたことを思い出すためです。南側の壁には「十字架の道行き」の14場面が飾られています。
キリストのご受難とご復活を黙想するためです。キリスト信者は、ご受難とご復活のことをしばしば記念します。
また、教会には、マリア様や他の「聖人のご像」も飾られています。 キリストにならい、模範的にみ教えを実行
した人たちを思い出すためです。もちろん、この方々は神ではありません。
また、教会の中に「洗礼」を授ける場所もあります。「洗礼」とは、キリストに従って生きようとする人のための
入門式です。受けられるのは、よく準備した上で自分からそれを望む方々だけです。
入口には、水の入っている器があり、司祭の祈りで聖別された
「聖水」が入っています。教会に入る時、手の
先を聖水に浸して「十字架のしるし」を切る習慣があります。これは、神から心を清めてもらいたいという気持ち
を表すためです。私達は、「教会」のことを「聖堂」と呼ぶことがあります。
正しく言えば、本当の「教会」は建物ではなく、文字通り「教えの会」です。教会建築の内部・外部の形は教会
から規定されていませんので、場所と時代によって、様々な様式の教会建築が見られます。
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