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聖人と福者

 ○聖人ってどんな人
 殉教、または敬虔な信仰をもって生涯を送ったゆえに崇敬を受ける人を聖人と言います。人間的には完全ではないかもしれませんが、イエス・キリストを模範として、生涯を神に委ねた人と言えるでしょう。

○聖人の始まりは
 聖人と呼ばれる人々が、初めてキリスト教の歴史の中に現れ始めたのは、ローマ帝国によるキリスト教迫害時代のことです。信仰のために死をも恐れなかった殉教者たちが、キリスト教共同体の中で特別の存在だったのは当然のことでしょう。迫害時代、殉教者は全て聖人とされ、天国にいると考えられていました。
 4世紀になりキリスト教がローマ帝国の国教となって迫害、殉教がなくなると、生涯を信仰に生き、その生き方によって神を証しした人を聖人として崇敬し、とりなしを願う信仰が出てきました。
 中世に入ると、修道院創立や貧しい人々に奉仕した人たちが聖人として崇敬されるようになり、「典礼において記念されるべき人物」を意味するようになります。
 その後、1234年にグレゴリウス9世発布の教令によって、人を聖人の列に加える権限が教皇に限定され、14世紀初頭までに、列聖が行われるための調査の正式な手続きが定められてきました。

○ヨハネ・パウロ2世の列聖者数
 教皇ヨハネ・パウロ2世(在位1978〜2005)は在位中、482名と非常に多くの人々を列聖しています。それは、現代の信徒たちに聖人たちの生き方を指し示すことにより、キリスト者としての聖性の希望と励みを与えたいという望みからでした。

○聖人はモデル
 現代は生き方のモデルを喪失した時代とも言われます。キリストの愛に生き、闇の中に希望の光と喜びを見いだした聖人たちに学ぶことは、最終的には「キリストに倣う」ことにつながっていくでしょう。

○列福とは
 聖人の位にあげられる前提として、その生涯が聖性に特徴づけられるものであた人が福者と呼ばれます。そして福者の列に加えられることを「列福」と言います。

○福者になるまで
 福者になるためには、殉教者を除いて、一つの奇跡が必要ですが、調査委員会を中心にさまざまな資料を集め厳密に調べます。その最終調査資料に基づき、教皇庁列聖省の専門委員会を経て、同省の枢機卿委員会の会議を通った後、教皇が列福の教令に署名し、列福式において「福者」と宣言されます。マザー・テレサ(1910〜1997)は、死後異例の早さで2003年に列福されました。

2014年8月



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