カトリック河原町教会
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祭服のはなし
祭服(Vestments)とは、典礼が行われる時に、司式をする司祭、またその奉仕をする助祭が身に着ける特別な衣装のことです。
【祭服の歴史】
初期のキリスト教共同体には祭服はありませんでした。正式な祭服が作られ始めたのは5世紀ごろと言われています。
第二ヴァチカン公会議後の典礼刷新により、派手な衣装や不要なものは廃止され、簡素化されて現在のような祭服となりました。
【祭服の種類】
アルバ(Alba)
もともとローマ人が下衣として用いていた、白い布で作られた全身をすっぽり覆う長服のことです。Albaとはラテン語で「白い」という意味です。
アミクトゥス(Amictus)
アルバの下に、首回りと肩を覆うようにして着ける四角い布のことです。近年では、円形のアミクトゥス・ケープもあります。
チングルム(Cingulum)
アルバの長さを調節したり、形を整えるための腰帯のことです。修道士たちが、修道服を引き締めるために用いていた縄に、その起源があります。
カズラ(Casula)
カズラとはラテン語で「小さな家」を意味します。ゆったりと体全体を覆う祭服です。「神の家」の中で、司式者を示すために用いられる、司教・司祭固有の服装です。
ストラ(Stola))
ストラは、司教と司祭に固有な地位を表す、細長い帯状のものです。Stolaはギリシャ語で、十字架を意味する「スタウロス」という言葉から来ています。通常カズラの下につけられています。助祭は斜めに着用します。
【ストラとカズラの色】
伝統的にカトリック教会では、白・赤・緑・紫の4色を中心に用いています。
白・・・神の栄光、勝利、復活、喜び、清らかさの象徴です。降誕節、復活節、聖母や天使の祝日に、また洗礼、堅信式や結婚式などに用います。
赤・・・火と血を意味し、受難の主日、聖霊降臨、聖金曜日、殉教者の祝日などに用います。
緑・・・新芽の色で、希望、堅実さ、忍耐を表し、祝祭日でない年間主日に用います。
紫・・・回心、節制、悲しみを表す色で、待降節、四旬節に用います。また死者の典礼にも用います。
黒・・・以前は、黒の祭服もありましたが、黒は窮極の色で復活の信仰を強調するため、ご葬儀は白か紫を用いるようになりました。
これらの色がいつ用いられるかについては、「ローマ・ミサ典礼書の総則」の中に規定(346条)があり、これに従って、毎日の祭服の色が決められています。
2014年6月
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