カトリック河原町教会
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主の公現
2013年1月6日は主の公現の祭日です。「公現」とは、「顕現」を意味するギリシア語の「エピファネイア」に由来し、救い主が神から遣わされて人類のうちに顕現し、イエスのうちに現された神の栄光をたたえる日として祝われます。
聖書には、東方に住む占星術の学者たちが、救い主の誕生を知らせる「星」の動きを見て、その星に導かれてユダヤにやって来たと書かれています。この学者たちは異邦人であり、本当の意味での人間の救い主に出会うことを切望する人類の代表だと言えるでしょう。彼らが東方の国から星によって導かれてきたということは、明るい昼間ではなく、暗い夜の間に旅をしてきたということかもしれません。
昼間移動するほうが、周りがよく見えて道に迷わないように思われますが、どこまで行っても同じような荒涼とした土地を旅するとき、昼間はむしろ迷いやすく、夜に輝く星によって導かれるほうが確実です。
私たちの人生においても唯一の真実であるものを求めていくとき、目がよく見えるということは、実はそれ以外のものも見えてしまい、本当の真実が何であるかを見失ってしまう可能性が大きいのではないでしょうか。
ヘロデと同じように、目に見える自分の地位、富、知識、業績、信念などに目を奪われ、人間的なものだけを優先して頼って生きていくことになりがちです。わたしたちは目に見える不安定な自分自身に頼っている限り、いつまでたっても不安定です。しかし、人生の歩みの中で、自分自身を手放し、唯一の導き手であり、星であるイエスに従って歩むとき、その先に真理そのものであり、決して揺らぐことのない確実な方である神を見出すことができるのです。
2013年1月
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