カトリック河原町教会
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主の降誕
12月25日は、主の降誕の祭日です。
約2000年前、イスラエルの人々はローマ帝国の圧制の中で貧しく苦しい生活を強いられ、そこから自分たちを救ってくれる救い主を待ち望んでいました。そこに神は、静かな方法で、一人の人間となってこの世に入って来られました。ベツレヘムで、宿屋には泊まるところがなかったので、貧しい馬小屋の飼い葉桶の中に横たわる乳飲み子としてお生まれになったのです。全能の神である方が、人々を救うため、あえて人間となられ、それも最も小さく、低く、か弱く、自分ひとりでは何一つできない無力な幼子となられました。そこには、強さ、豊かさ、能力、立派さなどはまったくなく、弱さ、貧しさ、無力さ、小ささだけしかありません。それは、どのような人でも畏れなく、幼子イエスに近づくことができるようになるためです。
神の御子が、無力な幼子として、家畜を養うための餌を入れる飼い葉おけにその身を置かれたのは、わたしたちを養うための食べ物、わたしたちを生かすためのいのちとなられるためでした。神はわたしたち一人ひとりをあまりにも愛するがゆえに、このようにしてわたしたちの中に入って来られたのです。それは、神のわたしたちへの限りない愛の現れであり、ひいてはイエスの十字架上の姿、わたしたちが今も祝っているミサへと重なっていきます。神の御子が人となられたのは、実にわたしたち人間を神の子とするためだったのです。
2012年12月
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