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十字架称賛

 9月14日は十字架称賛の祝日です。キリスト教を公認したローマ皇帝コンスタンティヌスの母へレナが、西暦320年頃のこの日にエルサレムでキリストの十字架の遺物を発見したという伝承に基づいています。

 十字架は、現代のわたしたちにとってはごく身近なものとなっていますが、
当時十字架刑は、極悪人だけに科される最も残酷で非人間的な極刑であり、目をそむけずにはいられないものでした。その十字架にイエスがかけられ、それを今わたしたちは崇拝し、称賛しています。それは、「信じる者」にとって十字架こそが神の愛と救いの完全な現れだからです。

 イエスは、ユダヤ教の神を冒?する者、政治犯として十字架刑になりました。しかし実は、イエスを十字架につけたのは、人間が原罪として持っている憎しみや嫉みといった自己中心性だったのです。これは約2000年前の出来事ではなく、現代のわたしたちの問題そのものであると言えるでしょう。

 イエスは、なされるがままに、人間の憎しみと暴力の結果である十字架を受け入れられました。自分のすべてを手放し、与え尽くし、そして弱さそのもの、無力そのものになられたのです。神の御子は、わたしたちを救うために人となられ、最後は自分を十字架につけたわたしたち人間をゆるすことによって、憎しみ、嫉み、暴力を内側から「ゆるし」と「愛」に変えられました。こうして、十字架という一見愚かなもの、つまずかせるものを、神は人間の救いの源とされたのです。

2012年9月



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